早山さくらです。
やっとの思いで、モラハラ夫と別れたのに、まだ、心は、彼に縛られている。
ひどいこと、いっぱいされたのに、彼への優しい気持ちが、まだ、とまらない。
子どもと夕食を食べる。彼といたときに比べたら、なんて平和で穏やかな時間。満足。自分の選択は、正しかったと思う。
それなのに、澄んだ空のような気持ちに、なれない、自分がイヤになる。
だって、今日もまた、考えてしまう・・
あの人、今、何してるんだろう。寂しくないかな。子どもに会いたいんじゃないかな。ごはん、ちゃんと食べてるかな。
そして、心臓をつかまれたみたいに、胸がキューっと痛くなる。泣けてくる。
子どもの前だからと、あわてて、気を取り直す。しっかりしなくちゃと、面白い番組を、探しみたりする。
YouTubeをみて、子どもが笑う。自分も笑う。前は、こんなふうに、安心して、笑えなかった。だって、自分の笑い声は、彼を不機嫌にさせたから。狂った生活だったと、あらためて思う。だから、これでいいんだ、と思う。まだ、いまいち、自分の笑い声に、慣れてない。
子どもが眠り、ひとりで、洗濯物をたたんでいたら、また、彼のことを考えてる。
もう、好きなわけじゃない。やり直せるはずもない。わかっているはずなのに、ほんとは、わかってないみたい。
彼が、恋しい。
せっかく別れたのに、まだこんなふうに、迷ってる自分が、優柔不断に感じて、情けなくなる。
モラハラ夫と離婚をしたのに、心が彼に縛られ続ける理由とは?
自己愛性人格障害のモラハラ夫は、人が、生きていくために、どうしても必要な、心の核の部分を、傷つけてきます。
他の人に、同じことをされたって、ここまで傷ついたりしないのですよね。
愛している人に、攻撃されるからこそ、傷つくのです。愛こそが、剣なんですね。愛している人に、剣を振るわれるから、恨めないし、恨めないから、深い傷となるのです。
愛と傷が、あざなえる1本の縄となり、心に巻きつき、縛りつけるのです。
愛しているからこそ傷つけられ、傷つけられるたびに愛していると思う。
だから、彼から、離れられなくなる。
それでも、これは異常な関係だと自分に言い聞かせ、必死に、離れても、その傷は簡単には癒されない。
苦しいと感じるたびに、愛も思い出してしまう。
そんなだから、モラハラ夫と離れたからと言って、すぐに次の人生を歩きだせる女性は、多くはないと思います。
多くの女性は、行きつ戻りつ。まだまだ、心を彼に占拠され、1日1日を、重い足取りで、進んでいることでしょう。
そんなあなたを、一気に、楽にしてあげられるような言葉を、残念ながら、わたしは、かけてあげられません。
言えるのは、せいぜい、「ゆっくり進もうよ」って、これくらいです。
モラハラ夫を愛しているのは、おかしなことじゃない
でもね、彼とだから、見れた夢があったのでしょう。あなたが、知らなかった世界を、彼は、たくさん見せてくれたのでしょう。
そのときのトキメキは、他の誰かとでは、もてなかったのでしょう。
そして、彼とだから、それほど、成長できたのでしょう。
苦しい思いをたくさんさせられたけど、同じくらい、幸せも、もらえたのでしょう。だからこそ、辛いんですよね。
純粋に憎めないのは、あなたが、変態だからじゃ、ないのです。
モラハラ夫も、あなたと同じ深い闇と傷を、心に抱えてる
そして、あなたは知っているのですね。
彼も、きっと、本当に、あなたを愛していたのだと。でも、不器用で、じょうずに、愛情を育てられない人なんだと。
そして、そんな彼の気持ちを、もっと、わかってあげるべきだったんじゃないか。私はもっと、頑張れたんじゃないか。私がもっと、変われていたら、彼も変われたんじゃないか。
そんなふうに、考えて、辛いのですよね。
ええ。たしかに、似た者同士のおふたりだったのかもしれません。
でも・・・
彼の傷を、あなたには、癒せない。あなただから癒せないのではなくて、癒せるのは、彼本人だけなのです。
どうぞ、そこだけは、間違えないでほしいのです。
そして、おそらく、彼は、あなたを前にすると、正気でいられなくなってしまう。
ほかの誰かになら、彼はまともな人でいられるかもしれない。でも、少なくとも、あなたを前にしたら、まともでいられなくなるのです。
あなたがもっている、何かが、彼の心の傷や闇を、強く刺激してしまうのです。
そこには、愛情もあるから、とても悲しいけれど、あなたや彼の命に関わる、とても危険な刺激です。
だから、お互いのために、離れて良かったのだと思いますよ。
その傷と共存する気持ちで生きていけばいい
でもね。それでも、ふたりは、出会うべくして出会った、運命の人だったのはないでしょうか。
だから、彼を愛したことや、彼と過ごした時間を、むりに悪い想い出に、する必要はない。
いい想い出は、いい想い出として、大切に、していけばいい。
彼を、恨み切れない自分を、情けなくなる必要もないです。
今はまだ、つらいよね。
でも、湧きあがる全ての感情を、想い出を、ひとつひとつ手にとって、大事にしてあげたらいい。
愛憎、後悔、罪悪感さえ勲章です
ひょっとしたら、モラハラ夫につけられた傷が、癒えることは、一生こないのかもしれません。
それならば、いっそ、その愛憎、後悔、罪悪感をすべて、彼を、とことん愛した勲章として受け入れてもいいのかもしれません。
傷と共存する気持ちで、生きていくのも、かっこいい。
わたしは、そう思いますが、あなたは、いかがですか?
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