モラハラとは、精神的暴力のこと。単なる価値観の違いとは、違います。

早山さくらです。

夫(妻)からの圧がすごい。怖い。

絶対に謝らない。なにか言うと、否定をされる。ちっとも自由じゃなくて、一緒にいると、緊張してしまう。

もしかして、うちの旦那は、モラハラなのかもしれない。価値観が違いすぎるのかもしれない。

そう、悶々としている方は、多いのかもしれませんが・・・。

でも、モラハラとは、単なる価値観の押し付け、違いからくる不仲ではありません。

モラハラとは、人格否定を繰り返されるいじめです。精神的暴力、精神的虐待のことです。

この記事は、「うちの旦那はモラハラ夫なの?」「離婚すべきなの?」「関係改善のためにできることは、なに?」と思っていらっしゃる方に向けて書きます。

まず、モラハラとは何かを説明し、モラハラならば、どうしたら解決できるか、をお話していきます。

モラハラとは、”離れられない関係”の中に起きる、精神的支配関係のこと

もし、あなたが、夫(妻)に、価値観を否定され、価値観をおしつけられたとしても、それに対してNOと言えている。言いたいことは言い合えている。

夫(妻)には、イライラするし、めんどくさいし、平和ではないけれど、怖いとか、言いなりになるしかない、支配されている、という感覚はありません。

というのであれば、モラハラな関係ではありません。

でも、モラハラじゃないならいいよね、ではないですよね。モラハラではなくとも、辛いのでしょうから、おふたりのコミュニケーションを見直すことで、解決を、はかってくださいね。

モラハラは、加害者が、(意識的だろうとなかろうと)、被害者に対し、精神が崩壊するような言動を執拗に、くりかえすことです。そして、脅しや恐怖により、支配関係に持ちこむことです。いじめなのです。

本格的にモラハラされている状況における感情は、イラつくとかムカつくとかのレベルではありません。特徴的なのは、相手ではなく、自分を責める気持ちが強いこと。罪悪感でいっぱいで、自分が自分であることを恥じるような気持ちをもっていることです。

ちなみに、モラハラは、非常に近しい関係、離れるに離れられない関係だからこそ、成り立ちます。

「自分からは離れられない」という加害者側の勝手な安心感があるからこそ、できるいじめが、モラハラです。

そこが、いちど、モラハラになると解決が難しくなる理由です。

ただ、加害者にも2タイプあり、意図的にモラハラをするタイプは本当に卑怯といえます。が、自分をコントローラできないとか、人間関係の作り方を知らない加害者である場合、おそらく本人とて不本意。つまり、卑怯という表現は、微妙に、ちがうでしょう。

被害者にとって、加害者が大事な存在であるからこそ、その一挙手一投足をスルーできない。感情が揺さぶられてしまうのです。

大事な人に、自分を否定されるからこそ、そこに説得力を感じ、自分でも自分を責めるようになってしまうのです。

非常に、巧妙なのです。

ですから、もともとは、自信、自己肯定感に満ち溢れていた人でさえ、その自信も自己肯定感も、日に日に失われていくのです。

自分は、自分であってはならない。この感覚でいっぱいにされたところに、加害者は、自分の都合のいいように、支配してきます。

こうなれば、被害者はもはや、自分の人生を生きれません。人生をまるごと乗っ取られる感覚です。

モラハラは、時間が解決するということは、まず、あり得ません。

逆です。人は虐げられる時間が長くなるほど、自分を失い、エネルギーが消えていきます。思考能力も低下します。ですから被害者自身が、その環境から脱出しようという発想自体をもたなくなるのです。

ですから、もしあなたが、既に、わたしはモラハラをされていると、気づいているなら、すぐにでも、解決にのりだしてほしい。

切に、そう思います。

では、モラハラとは、具体的にどんな様子をいうのか。2つの事例をあげてご説明します。

事例:家電の故障さえも妻のミスとして責めたてる夫

今朝、とうとう冷蔵庫が壊れてしまった。

でも、旦那にそう言うのが怖い。言ったら絶対また怒られる。

使い方が悪いとか、余計な金使わせるなとか、文句言われるに決まってる。

でも、言わなくちゃ・・・

冷蔵庫(10年前に購入)の様子がおかしいことは、少し前から旦那に言っていた。壊れてから報告すると、怒られるから。

でも、その時は、こう言われた。

「お前は、モノを大事にするという人として大事な価値観がかけてるからな。すぐに新しいものを買うことを考えず、なんとかもたせろ。」

それきり、休日に出かけた時も、電気屋さんには寄ってくれなかった。

冷蔵庫が使えないなんて、ご飯づくりに困るだけじゃなくて、買い物や掃除とかの時間調整が必要になる。節約のために安い時に大量購入して、冷凍していたお肉とかもだめになってしまう。(4人家族で食費3万しかもらってないから)

今日中に新しい冷蔵庫を買いに行きたい。

でも、旦那に言うのは怖い。絶対また責められる。

じゃあ、言わないで、自分の貯金で買っちゃう?でも、どうせ買ったらばれるし、貯金があることがばれたら、そっちのほうが大変。

だから、やっぱり、言うしかない。はあ・・・、やだな・・・。

限られた予算の中で、必死にやりくり努力しているのに、夫はその努力を認めないこと。前もって、報告をしてもしなくても、責められること。責められることが常態化し、恐怖を感じるようになっていること。これがモラハラポイントです。

事例:子供の前で、妻の両親のことを悪く言う夫

仕事で忙しいわたしたち夫婦のために、近所に住む母親が、夕食をつくって、もってきてくれた。

母がつくる唐揚げは、中はジューシーで外はカリッと揚がっていて、お店で買うよりも、美味しい。子どもたちも大好物だ。それを、たくさん揚げてもってきてくれたから、子どもたちは大喜びで、まさに、食事をはじめるところだった。

それが、「おかあさん、君の不出来をカバーするのに必死だね」との、夫の言葉で、わたしの気持ちは急降下してしまった。

「どういうこと?」なんて、聞かなければよかったけど、怒りで我慢ができなかった。

すると、夫は、サラリとこう言った。

「だからさ、料理がちゃんとできる女性に育てられなかったでしょ、お義母さんはさ。君が料理できないのは、お義母さんのミスなんだから。それをね、こうやって、リカバーしようと頑張ってるんだなと思ってさ。そういうところは、評価するよ。じゃあ、いただきます。うん、まあまあだね。」

言い返したかった。悔しくて、暴れたかった。でも、必死に抑えた。何かを言い返せば、さらに、子どもの前で、母と私が、どれだけダメなのかを、口にされることが、わかってるから。

夫は、いつも、母親のことを否定する。わたしのことを否定するだけなら、まだ、我慢できるけど、親のことまで悪く言われると、悲しくてたまらなくなる。

そして、夫は、わたしのその気持ちをわかってて、わざと、そこを突いてくるんだと思う。

しかも、たぶん、わざと、子どもの前で。

子どもの前でなら、わたしが言い返さないことも、きっと、わかってる。

でも・・・。たしかに私は、料理が得意ではない。母に、料理を教わった記憶は、ほとんどない。

だから、夫が言うことが、的外れというわけでもない。

だから、言い返せないという部分も、じつはある。

悔しければ、料理が上手になれば、いいんだよね・・・

妻が言い返せない状況で、妻の大事な人を批判する(人格否定)をすること。夫が正しく、自分に非があるような気持ちに操作されていくこと。罪悪感を植えられていくこと。これがモラハラポイントです。

モラハラ 5つのチェックポイントで、ご確認ください。

さて、上記ふたつの事例は、まだまだモラハラ導入期です。これから、さらに否定に否定を重ねられ、被害者は生気を失ってしまうことでしょう。

ところで、もし、対等な夫婦関係なら、家電が故障したとき、どんな会話となるでしょう?

「冷蔵庫、壊れちゃったの?寿命だね。じゃあ、新しいの選んできてよ。だいじょうぶ?ひとりで行ける?」って、夫はこんな感じでしょうね。

もし、対等な夫婦関係なら、妻の親が差し入れてくれたお料理を前に、どんな会話となるでしょう?

「おかあさんの差し入れ、ありがたいね。おいしいね。」って、こんな言葉がきけるのではないでしょうか?

そうは言っても、このような言葉が聞けないからと言って、それがモラハラな関係だとは言い切れないところがあります。

ポイントは、継続的に、執拗に、そして、意図的に、ということです。

いまのあなたが、モラハラを受けていると言えるかどうか、以下5つをご参考ください。

あなたは夫(妻)に、言い返すことができますか?

近しい人間関係であれば、相手の気分によっては、理不尽な怒られ方をされることもあるでしょう。

理不尽に怒り出しても、言い返せば「ごめんね」と素直に謝ってくれたり、言葉はなくとも、反省している様子を見せてくれたりするでしょう。なんとなく、仲直りをすることができますね。

これは、関係が対等であるからこそ。モラハラではなく、喧嘩です。

でも、モラハラ関係に陥っている時には、言い返すほど、攻撃を返され、痛めつけられます。

理不尽さを感じ、抗議をすれば、ますますの返り討ちに合います。謝ってもらうとか反省をしてもらうなど、期待するだけ無駄であり、期待するほど、ぐっさりと心が傷つけられるのです。

被害者は、屁理屈で尊厳を傷つけられ、処理しようにもしきれないほど激しい悲しみ、怒り、悔しさなどの感情をもてあまします。どうしたって伝わらない自分の正当性に、自分自身の胸が焼かれ、疲れ切ってしまいます。

いつしか、戦うエネルギーは枯渇し、ほんらいなら、自分には、そんな非人道的な環境から脱出する力があることさえも、忘れてしまうのです。

あなたは夫(妻)から、あなたの考えを決めつけられていませんか?

モラハラの加害者は、被害者の思考を決めつけます。

被害者がおかした小さな失敗(失敗でさえないことも多い)を、まるで、この世の終わりかのように、攻め続けたり、しかも、なぜそのような失敗をしたのか?そこにあたかも悪意があったかのように、動機を、勝手に決めつけることも多々あります。

おまえ(あなた)は、ダメな人、という前提(思い込み)で、ネチネチと責めたり、お説教をしてきます。

被害者が、どんなに、「そんなことは思っていない」「そんなつもりじゃなかった」と伝えても、「いや、お前はそう思っていたはずだ」「そういうつもりだったよね?」と。否定されます。

自分の気持ちを、自分よりも相手が知っているなど、あり得ないこと。

だけれど、モラハラ加害者というのは、この思考の決めつけを、恥ずかしげもなく堂々と、やるのですよね。

「この人おかしい」、そうわかっていても、この時の悔しさって、後を引く。傷になるのです。

もし、あなたが、「わたしはこう思う」と伝えた時に、「なるほど、君がそう思っていたことはわかった。でも、それは違うんじゃないか?」という会話が成り立つ。人格否定はない。互いの落とし所を見つけられるのであれば、モラハラではなありません。

でも、もし、「嘘をつくな」「調子のいいことを言うな」「それは言い訳」「反省しない人」「根性が曲がってる」「あなたのためにしているのに・・」などの暴言で更に、責めたり、無視や威圧の形で攻撃をしてくるのであれば、モラハラといっていいでしょう。

さあ、思い返してみてください。

夫(妻)は、あなたの気持ちを、考えを、勝手に、決めつけてはきませんか?

あなたは夫(妻)から、なにかをしてもらったら恐縮しすぎていませんか?

モラハラ加害者は、何かをしてくれるたびに、見返りとして、執拗な自分への賞讃や従属を求めます。

もちろん、多くの人は、親切にした相手からは自分も親切にされたいと願うでしょう。

でも、モラハラ加害者のその願いは、尋常なレベルではありません。

家事育児など労働力の提供や、自分が稼いだお金を生活費として渡すなどについても、執拗な見返りを求めます。

たとえば、育児で働きに行けない妻に、生活費を、もったいぶって渡したりします。

本来なら、それは、配偶者の義務ですから、そこまで、偉ぶる理由はないはずですが、「自分がいなければ、お前は生きてもいけないんだぞ」との態度を繰り返される。

そのうち、被害者は、加害者にしてもらうすべてのことに、必要以上に感謝、恐縮するようになっていきます。

あなたは、いかがでしょう?

必要以上に、相手を立ていませんか?恐縮しすぎて、言いなりになってしまってはいませんか?

あなたは夫(妻)から、不機嫌や同情で支配されていませんか?

モラハラ加害者は、おそらく無意識の計算ずくで、不機嫌を演じたりします。

モラハラ加害者は、自分の気に入らないことがあると、たった今までは、笑っていても、一瞬で、スイッチが切り替わり、不機嫌になります。また、可愛そうな自分を演じることもあります。

睨んだり黙り込んで、無視をし続けたり。

大きな音でドアの開け閉めをしたり、モノに当たったりされれば、ふつうに怖いですよね。

それがいやで、被害者は、自然と先回りして、相手の機嫌をとるようになっていきます。

自分の機嫌に、一喜一憂したり、自分のためにあれこれする妻(夫)の様子に、快感、安らぎのようなものを、感じてしまえば、不機嫌や同情で相手を支配することは癖になるでしょう。

いかがでしょう?

あなたは、うっかり、相手の機嫌をとっていませんか?

あなたは夫(妻)から、あなたらしく在ることを否定されていませんか?

モラハラ加害者は、被害者が、自分らしく生き生きと輝くことをいやがります。

ですから、仕事、自慢の両親、仲のいい友達。楽しかった思い出など、被害者が自信をもっているもの、大事にしているものほど、否定をしてきます。

自分のもっとも身近な夫(妻)に、そのように否定され続けていれば、最初こそ違和感を感じても、抗うことに疲れてしまいます。

自分を創り上げてきたすべてのものに対し、自信をもてなくなっていきます。

それは、自分らしくあってはならないという洗脳となります。

いかがですか?

最近、あなたは、自分の好きなもの大事なものが、わからなくなってはいませんか?

夫(妻)はモラハラだとわかっても、離婚したくないあなたのためのプログラム

上記の5点、いかがだったでしょうか?

あてはまっていれば、おそらく、あなたはモラハラの被害を受けています。

もう少し、しっかりとチャックしてみたい方は、こちらもご参照ください。

モラハラチェックリスト

ご確認して、「やはり、夫(妻)はモラハラなんだな。なら、離婚をしよう」、と決断できるのなら、それでいいと思います。

「でも、離婚をしたくない」と考えておられるなら、今後、いったいどうしていいか、途方にくれてしまうことでしょう。

そして、多少なりとも、絶望を感じてしまっているかもしれません。

なぜなら、一般的に、モラハラは治らない。だから、離婚するしかないと、言われていますものね。

でも、わたしのクライアント様の多くが、モラハラ関係を鎮め、離婚を回避できている、という事実があります。

もしも、離婚をしたくないのならば、あなたも、そのための最大限の努力をしてみたらいいですよ。

では、その努力とはいったいどんなものなのか?

といえば、夫(妻)の重要性を自分の中で下げていくということです。

これは、相手を嫌いになろう、ということではないのですよ。

むしろ逆です。

①夫(妻)がモラハラをしないではいられない人であることを理解すること

②夫(妻)がいなくても、勝手に幸せになること

③自分も夫(妻)も気持ちよくなるコミュニケーションをみにつけること

こういうことです。

これらの努力は、さほど、苦しいものではありません。

自分は、自分で勝手に幸せになることができるのだという発見などは、とても楽しいです。

誰にも支配されず、のびのびと生きていくことが、モラハラをされない人になることであると腑に落ちたときの感覚は、興奮ものでしょう。

そうは言っても、いつも、相手を大切に思って生きてきたであろうこれまでのあなたが、相手よりもむしろ自分を大切にしよう、との新たな発想を取り入れる作業が、一筋縄ではいかないことも、事実でしょう。

新しい発想での生き方、モラハラさせない人に変わるまで、1年から2年の月日はかかります。

その期間を、焦らずに楽しめるかどうかが鍵となりますよ。

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