
早山さくらです。
旦那さんは、もともと、愛情深い人であることは知っている。でも、アルコールに依存してしまったり、多額の借金をつくってしまったり。
そちらのほうは落ち着いたけれど、こんどは、モラハラになってしまった。
そんな旦那様をもつ、才色兼備な奥様のお話を、ご紹介します。
奥様は、家事も育児も、完璧に、こなしていました。親戚や、友人知人には、礼を尽くして、丁寧に、お付き合いをしていました。
また、旦那さんの、多額の借金返済にも、文句をいわず、協力してきた。
「こんなに愛情をもって尽くしている」と思う奥様には、自分が夫に、ここまでひどい仕打ちをされ続ける理由が、まったく、思い当たらなかったのです。
そのうち、旦那様は、奥様の浮気を疑うようになり、自分の実家も、奥様の実家も、敵視するように、なりました。
些細なことで、キレる。暴言を吐き、無視、威圧、モラハラの限りをつくしてきました。
奥様は、悲しみ、怒り、苦しみました。
でも、じつは、奥様のほうにも、旦那様の、アルコールや借金、モラハラを助長するところが、あったのです。
彼は、もともと、劣等感が激しくて常に心が不安定。自分の義務も責任も果たさず、イライラを身近な人に八つ当たりという形で発散する癖がある。
今のところ、彼は、そうやって、まわりの人をコントロールする。モラハラ的な生き方しかできない人なのです。
いっぽうで、奥様は、そんな彼のモラハラ行為を、容認するような対応ばかり、してきてしまった。
モラハラ行為を容認しておいて、それをイヤだと嘆いているわけです。
責めるわけではありませんが、これは、客観的に、矛盾しているのですよね。
モラハラされるのがイヤならば、なぜ、自分は、夫の不当な扱いを受け入れてしまうのか?
なぜ、自分の不快な気持ちを抑えてまで、モラハラ夫から、離れないのか?
なぜ、夫の機嫌をとりつづけているのか?誰のために、それをしているのか?
モラハラ関係になっているのは、誰の責任なのか?
を、冷静に見つめてみてみなくてはなりません。
今日は、旦那は、気が向いたらね!って言いながら、私の車を洗い、週末なので、家事がいつもの倍以上あって、追われているので、
子供達の上靴磨きをお願いしたら、絶対嫌!と言われましたが、洗って干しててくれました。
そして、息子君の〇〇〇練習が終わって、バタバタと夕飯作ってる時にお風呂洗ってと頼んだら、すぐに洗ってくれました。
すごくいいパパになったと思います。
彼女は、自分を見つめてみた結果、離婚しないのは、けっして旦那を思ってのことじゃない。自分のためなのだ、と、認めることができました。
夫のせいにするのを、やめました。
そして、彼がすべきことに口もださないが、手もださない。放置するように心がけた。
そのかわり、自分のことは自分で決めるし、旦那がいなくても生きていける人になること。
夫の人生は夫のもの、私の人生は私のもの、との線引きを、意識したのです。
その結果、少しずつ、旦那さんは、穏やかになってききました。
元も子もない表現ですが、モラハラされるのが嫌ならば、離れればいいのです。
物理的に離れれば、今ほど頻繁には、つらい仕打ちをされることは、なくなります。
それでも、離れないということは、離れないことによるメリットが、必ずあるのです。
そのメリットを認識する行為は、自分で知りたくなかった自分を知ることであるかもしれません。それは、一時、とても、しんどいかもしれません。
けれど、自分の心の奥底までを知ることで得られる安心感は、他のなにものにも代えがたいですよ。
自分を知り、自分のすべてを受け入れる。それでこそ、ほんものの自尊感情は、もてるものです。
ほんとうに自分を大切にする、愛する。すると、夫にどんなモラハラ行為をされようとも、もう、それまでのようには傷つかなくなります。
そして、自分が安定すると、相手の様子も、また変わってきます。
モラハラ行為は、決して許されるものではないと、私も思います。
ただし、何年にもわたり、モラハラをされ、傷つけ続けられているとなれば、もう、モラハラしてくる相手の問題ではなく、モラハラ行為をさせ続けてしまう、あなた自身の問題なのですよ。